超高度に『医デジ化』された社会の実現

小泉 憲裕
(電気通信大学 大学院情報理工学研究科 教授)

2018年6月18日月曜日

三菱財団自然科学研究助成に課題採択

第49回(平成30年度)三菱財団自然科学研究助成に下記の課題が採択されました。

第49回(平成30年度)三菱財団自然科学研究助成, 痛みの発生機序の神経化学的解明及びこれに基づく変形性関節症・脊椎症の革新的強力集束超音波治療法の実現、研究代表者:牛田享宏, 研究分担者:葭仲 潔, 池内昌彦, 川﨑元敬, 小泉憲裕

第49回(平成30年度)三菱財団自然科学研究助成 助成先一覧:
http://www.mitsubishi-zaidan.jp/support/list/h30-natural.pdf

ひきつづき、ご助言・ご指導・お力添えをたまわりますよう、どうぞよろしくお願いもうしあげます!

変形性関節症・脊椎症(以下OA)の痛みは、画像上の関節症性変化と必ずしも相関しないことが痛みの治療を複雑かつ困難なものにしています。これは画像上の変化には現れない神経成長因子、神経栄養因子、ならびに神経ペプチド等も痛みの発生機序に大きく関与するためです。このため、外科的な治療のみでは痛みが満足に緩和しない場合も多くなります。

上記を踏まえて本研究課題ではまず、痛みの発生機序を神経化学的に解明を目指します。つぎにこれに基づいて高精度な集束超音波を痛みの発症維持に大きく関わっている侵害受容器に高精度照射することで痛みのコントロールを行い、たとえ関節変形があっても痛みの悪循環に陥っていない病態に戻すことができる画期的なOA治療法を実現できればと期待しております。

本研究は国民病ともいうべきOAによって著しく低下した歩行を初めとする高齢者の運動機能を大きく改善することが期待できるため、ロコモティブ・シンドロームの予防・治療にも大きく資するものです。

Get the Me-DigIT ROLLING, ROLLING, and ROLLING!!!人工知能・ロボット技術の展開により医療がデジタルに再現・再構築された言わば、高度に『医デジ化』された社会の実現にむけて、、、『医デジ化』推進!!!!がんばります!!!!

(参考文献)
 http://blsc-uec.net/wpblsc/wp-content/uploads/KawasakiForHP-BLSCseminar.pdf

2018年6月4日月曜日

ROBOMECH2018における発表

ROBOMECH2018において下記3件の研究成果発表を行いました。多くの方にご来場たまわり、貴重なご助言・ご指導・お力添えをたまわりをたまわり、感謝感激まことにありがとうございます。

[1] 今泉 飛翔, 小泉 憲裕(電気通信大学), 西山 悠(電気通信大学), 近藤 亮祐, 筋層の厚さ測定を目的とする筋膜の自動判別・分類手法: Automatic fascia extraction and classification for measurement of muscle layer thickness, 1A1-F05, ROBOMECH2018, 北九州国際コンベンションゾーン, 2018.6.4.

[2]  大塚研秀, 小泉憲裕, 細井泉澄, 西山 悠, 月原弘之, 超音波画像における臓器合成モデル構築のための音響陰影抽出法: Method for Extracting Acoustic Shadows to Construct an Organ Composite Model in Ultrasound Images,  1A1-F06, ROBOMECH2018, 北九州国際コンベンションゾーン, 2018.6.4.

[3] 重成佑香, 小泉 憲裕, 西山 悠, 小路 直, 超楕円を用いた前立腺輪郭の形状抽出・ モデリング手法に関する研究: Method for Shape Extraction and Modeling of Prostate Contours by Using Superellipses, 1A1-G01, ROBOMECH2018, 北九州国際コンベンションゾーン, 2018.6.4.

2018年6月2日土曜日

電気通信大学オープンラボにおける小泉研究室への来場御礼

本日は電気通信大学オープンラボにおいて小泉研究室へご来訪たまわり、われわれの研究をご紹介する機会をたまわり、感謝感激まことにありがとうございます。昨年の3倍以上のご来訪に研究室一同、感謝感激もうしあげます。

引き続き大変お世話になりますが、小泉研究室にご助言・ご指導・お力添えをたまわりますよう、どうぞよろしくお願いもうしあげます。

2018年3月31日土曜日

JJMUへの論文掲載

Jpn J Med Ultrasonics (JJMU)誌に超音波医学分野におけるわれわれの医療のデジタル化(医デジ化)プロジェクトについて、これまでの取組みをまとめた下記の論文が掲載されました。本論文をまとめるにあたっては、非常に多くの方々にご助言・ご指導・ご協力をたまわりました。この場をお借りして、深く深く、深謝もうしあげます。

[1] 小泉憲裕, 徐 俊浩, 李 得熙, 栢菅 篤, 近藤亮祐, 冨田恭平, 細井泉澄, 西山 悠, 月原 弘之, 宮嵜 英世, 福田浩之, 沼田 和司, 葭仲 潔, 東 隆, 杉田直彦, 本間之夫, 松本洋一郎, 光石 衛 , "医療・バイオは新しいデジタルだ-医デジ化による超高精度な超音波診断・治療の実現-," 特集:超音波診断・治療支援システム開発の最先端, Jpn J Med Ultrasonics, Vol.45, No.2, pp.173-182 (DOI: 10.3179/jjmu.JJMU.R.125 ), 2018. PDF

概要:
医学および生物学に数理,情報,制御,人工知能,ロボット技術など,さまざまな理工学技術の交差点にはきわめて大きな可能性が秘められているのではないかという期待は日々急速に高まり,膨らみ続けている.ビル・ゲイツは『もしいま自分が学生ならバイオを学ぶ』といい,ニコラス・ネグロポンテは『Bio is new Digitals.』とバイオとIT 技術の融合により生物学が再構築されることをきわめて明快なフレーズで予測・表現している.ここでいうバイオとはbiotechnology を含めた広い範囲でのバイオを対象とするものとする.本報では,前記の医療・バイオのデジタル化(医デジ化)のうち,特に超音波医学分野におけるデジタル化およびこのためのコア基盤技術を取り上げ,その現状を概観するとともに将来への期待も含めて議論する.

Abstract:
The expectation that intersections of various science and engineering technologies such as mathematics, information, control, artificial intelligence, and robot technology with medicine and biology have enormous potential is rapidly growing day by day. Bill Gates said, “If I were a student, I would learn biology,” and Nicolas Negroponte said, “Bio is new digitals.” It is a very clear phrase that predicts that biology will be reconstructed by the fusion of bio and IT technology. Here, the meaning of bio is intended to cover a wide range of bio including biotechnology. In this paper, we review medical digitization( Me-DigIT) in the field of medical ultrasound and core technologies for Me-DigIT.

2018年3月19日月曜日

栃木高校におけるSSH学問探究講義

「大学の専門的講義を受けることで、学問への探究心を深めるとともに、進路意識を醸成し、学習意欲を向上させる」という目的のもとに開講される栃木高校の「SSH学問探究講義」において、『医療・バイオはあたらしいデジタルだ-医デジ化による超高精度な診断・治療の実現-』をテーマに出張講義を行ないました。栃木高校では、『科学的手法を身につけた有為な人材を育成する教育プログラムの開発』を研究開発課題としてSSH事業に採択されています。

フレッシュで聡明な学生の皆様方を目の前にして、自分自身の起点・原点を今一度思い起こすことができ、とっても有意義で素敵な時間を過ごすことができました。学生の皆様方には事前課題や講義中の問いかけにもしっかりと答えておられて、大変心強く感じました。このような機会を与えていただき、いろいろとお世話になりました進路指導部長の加藤達也先生はじめ、栃木高校の関係者の皆様方に深謝もうしあげます。

学生の皆様方が

1.自分自身にとっての人生の最終目的地(人生における独自の北極星や富士山の頂上!)をなんとしてもみずから見出してできうる限り明確に将来ビジョンとして描き、

2.そこへと至るロードマップやマイルストーンをバックキャストして具体的に策定し、自分自身に固有の人生の本質(バックボーン)に肉薄、しっかりと捉え、これを辿(たど)りながら、

3.あらん限りのパワーのフォーカスをそこに加えて力強く骨太に、自分自身にとっての真に実のあるかけがえのない人生を歩まれんこと

を心より強く願っております。そして上記の実現のためには、why?とhow?をしっかり主張できることが求められます。

[1] 小泉憲裕, 医療・バイオはあたらしいデジタルだ-医デジ化による超高精度な診断・治療の実現-, SSH学問探究講義, 文部科学省SSH事業採択課題『科学的手法を身につけた有為な人材を育成する教育プログラムの開発』, 栃木高校, 2018.3.19.

講義風景