2017年8月26日土曜日

医デジ化と特許ー先端医療をより多くの人にー(坂元辰哉先生によるご講演の第2弾)

電通大の社会人学生で弁理士の坂元辰哉先生に『医デジ化と特許ー先端医療をより多くの人にー(第2弾)』と題してご講演たまわりました!(第1弾の模様はこちら)今回は3時間かけてみっちりと、出願手続きから出願戦略について幅広く、特許権利化の最前線をご講演たまわりました!(3時間でもあっという間でしたが、、、)多くの質問にも丁寧にご回答たまわり、この場をお借りして厚く厚くお礼もうしあげます!

坂元辰哉先生によるご講演風景

写真は特許権の共有についてのひとコマ。大学と企業とが共同で出願した場合の日本と中国の違いについて(流ちょうな独自の中国語とともに条文をご紹介たまわり、場が大いに盛り上がりました!)。中国では特許共有者のだれかひとりであっても単独で、第3者に対して特許の実施を許諾することができるという一般許諾方式がある(得られた利益については山分けとなる)。

これに対して日本では現在のところ、第3者に対して特許の実施を許諾するためには共有者全員に同意を得る必要があり、第3者による特許実施のハードルが非常に高くなる。このためたとえば、共同研究先の企業が製品化を断念するとせっかく苦心して発明した特許であっても生かされることなくそのまま死蔵されてしまうケースも多くみられる。

中国の一般許諾方式は、上記のケースを踏まえて最近できた方式で、せっかく発明した特許を、死蔵特許として埋もれさせることなく積極的に有効活用しようとする観点からは、大変有効であり、今後の特許共有方式の主流となる可能性がある。われわれが企業と共同研究を進める際にも、共同研究契約を結ぶ際に、まずは検討する価値のある方式といえそうだ。

また、日本では人道上の理由から、医療行為は特許として認められないが、米国では認められることも大きな違いのひとつ。

https://www.iip.or.jp/publication/ronsyu_medical_patent.html

2017年8月22日火曜日

International Journal of Endocrinology (IJE)誌への論文掲載

International Journal of Endocrinology (IJE)誌に新規の内臓脂肪計測法に関する浅野岳晴先生(自治医大さいたま医療センター)らとの共著論文が掲載されました。

Takeharu asano, Naoto Kubota, Norihiro Koizumi, Kazunori Itani, Tsuyoshi Mitake, Kazuhito Yuhashi, Hongen Liao, Mamoru Mitsuishi, Shigemi Takeishi, Toshiaki Takahashi, Shin Ohnishi, Shiro Sasaki, Ichiro Sakuma and Takashi Kadowaki , "Novel and simple ultrasonographic methods for estimating the abdominal visceral fat area," International Journal of Endocrinology (IJE), Volume 2017 (2017), Article ID 8796069, 12 pages, https://doi.org/10.1155/2017/8796069, 2017. PDF

2017年8月19日土曜日

第2回医療のデジタル化(医デジ化)研究会開催

第2回医療のデジタル化(医デジ化)研究会を電気通信大学小泉研究室において開催しました。今回は、『肝細胞癌に対する超音波治療のためのnavigation system』と題して横須賀市立市民病院の道端信貴先生にご講演たまわりました。最新のトラッキングおよびレジストレーション技術を用いた肝臓がんの超音波治療の精度向上から、消化器の内視鏡治療におけるわれわれのトラッキングおよびレジストレーション技術の応用展開の可能性について大変有益なご助言・ご指導をたまわりました。

道端先生の最新のご研究のなかで、体表のマーカーに加えて腫瘍などの体内のターゲットそのものを生体マーカーとして利用、基準点登録するという新しい発想をシステムに導入、新しいデバイスとして具現化したことが挙げられます。

これにより3次元CT画像および2次元超音波画像のターゲット近傍におけるレジストレーションの精度向上が可能になり、結果として超音波治療の精度が大きく向上する可能性が確認されました。この事実はわれわれの研究にとっても大いに示唆に富んだ、すばらしい研究成果であり、道端先生の発想・構想力に強く感服いたしました[1]。

Q and Aにおいては議論が沸騰、当初予定していた時間を大幅にオーバーする盛り上がりようで、われわれの医デジ化研究プロジェクトの方向性や研究内容についても強くエンカレッジたまわり、この場をお借りして厚くお礼もうしあげます。

参考文献:
[1] https://link.springer.com/article/10.1007%2Fs11548-017-1647-9



道端信貴先生によるご講演風景