下記、ポスター発表を行ないました。
小泉憲裕, 李 東俊, 月原弘之, 東 隆, 野宮 明, 杉田直彦, 本間之夫, 松本洋一郎, 光石 衛, "集束超音波による治療システムの開発," 東京大学先端医療開発フォーラム, F5, 2014.1.24, 東京大学伊藤国際学術研究センター, 東京.
(Q)従来のESWLによる結石治療と比較してどうか?
(A)松本研究室との共同研究で,従来のESWL治療よりよりピンポイントな治療法を開発している。そのピンポイント性を生かすためにも高精度な追従が期待されている.従来のESWLによる治療では破砕片が大きくなる.一方で共同研究者の松本らが提案するCCCL(Cloud Cavitation Control Lithotripsy)法では,お湯のなかの角砂糖のようにさらさらと結石を破砕することができる\cite{UMB2006:TIkeda}.CCCL法では,従来法よりも破砕に時間を要するため,治療の高効率化のために超音波の焦点と患部とが高精度に常時一致する患部追従(Focal Lesion Servo: FLS)機能が求められている.
\bibitem{UMB2006:TIkeda}
T.~Ikeda, S.~Yoshizawa, M.~Tosaki, J. S.~Allen, S.~Takagi, N.~Ohta, T.~Kitamura, and Y.~Matsumoto, \emph{Cloud Cavitation Control for Lithotripsy Using High Intensity Focused Ultrasound}, in Ultrasound Med Biol, vol.32, no.9, pp.1383-1397, 2006.
超高度に『医デジ化』された社会の実現
小泉 憲裕
(電気通信大学 大学院情報理工学研究科 准教授)
小泉 憲裕
(電気通信大学 大学院情報理工学研究科 准教授)
2014年1月24日金曜日
2014年1月8日水曜日
IJATへの論文掲載
新年明けましておめでとうございます.
下記の論文がInternational journal of Automation Technologyに掲載されましたので,ご報告もうしあげます.
Norihiro Koizumi, Kouhei Oota, Dongjun Lee, Hiroyuki Tsukihara, Akira Nomiya, Kiyoshi Yoshinaka, Naohiko Sugita, Yukio Homma, Yoichiro Matsumoto, and Mamoru Mitsuishi, "System Identification Method for Non-Invasive Ultrasound Theragnostic System Incorporating Mechanical Oscillation Part," in International Journal of Automation Technology (IJAT), Vol.8, No.1, 2014.
ダウンロードサイト(要登録,無料):
http://www.fujipress.jp/finder/xslt.php?mode=present&inputfile=IJATE000800010013.xml
(概要)
本研究では,呼吸・心拍等により能動的に運動する生体患部をロバストかつ高精度に抽出・追従・モニタリングしながら,超音波を集束させてピンポイントに患部へ照射することにより,がん組織や結石の治療を患者の皮膚表面を切開することなく非侵襲かつ低負担で行なう非侵襲超音波診断・治療統合システムの構築法を研究している.
非侵襲超音波医療診断・治療統合システムを構築するにあたっては,『医デジ化』という,独自のシステム構築論に基づいて行なう.医デジ化とは,医療診断・治療における技能を機能として抽出,分解・再構築(構造化)し,これを定量的に解析し,さらに関数としてシステムの機構・制御・画像処理アルゴリズム上に実装することで,医療支援システムの開発に利用しようとするものである.
このうち,本稿では,機構部の振動を抑制するために,力センサおよびゴムひもを利用して機構振動部の共振周波数を同定する手法を提案するとともに,これをもとに振動抑制フィルタを実装したのでその結果について報告する.
安全・安心な非侵襲超音波医療診断・治療統合システムを構築するためには,患部追従のための超音波画像の質(IQ)に影響を与える機構振動を抑制する必要がある.
下記の論文がInternational journal of Automation Technologyに掲載されましたので,ご報告もうしあげます.
Norihiro Koizumi, Kouhei Oota, Dongjun Lee, Hiroyuki Tsukihara, Akira Nomiya, Kiyoshi Yoshinaka, Naohiko Sugita, Yukio Homma, Yoichiro Matsumoto, and Mamoru Mitsuishi, "System Identification Method for Non-Invasive Ultrasound Theragnostic System Incorporating Mechanical Oscillation Part," in International Journal of Automation Technology (IJAT), Vol.8, No.1, 2014.
ダウンロードサイト(要登録,無料):
http://www.fujipress.jp/finder/xslt.php?mode=present&inputfile=IJATE000800010013.xml
(概要)
本研究では,呼吸・心拍等により能動的に運動する生体患部をロバストかつ高精度に抽出・追従・モニタリングしながら,超音波を集束させてピンポイントに患部へ照射することにより,がん組織や結石の治療を患者の皮膚表面を切開することなく非侵襲かつ低負担で行なう非侵襲超音波診断・治療統合システムの構築法を研究している.
非侵襲超音波医療診断・治療統合システムを構築するにあたっては,『医デジ化』という,独自のシステム構築論に基づいて行なう.医デジ化とは,医療診断・治療における技能を機能として抽出,分解・再構築(構造化)し,これを定量的に解析し,さらに関数としてシステムの機構・制御・画像処理アルゴリズム上に実装することで,医療支援システムの開発に利用しようとするものである.
このうち,本稿では,機構部の振動を抑制するために,力センサおよびゴムひもを利用して機構振動部の共振周波数を同定する手法を提案するとともに,これをもとに振動抑制フィルタを実装したのでその結果について報告する.
安全・安心な非侵襲超音波医療診断・治療統合システムを構築するためには,患部追従のための超音波画像の質(IQ)に影響を与える機構振動を抑制する必要がある.