超高度に『医デジ化』された社会の実現

小泉 憲裕
(電気通信大学 大学院情報理工学研究科 准教授)

2012年1月30日月曜日

腎臓の呼吸性移動に同期する病巣追従システムの意義

共同研究している泌尿器科の先生に、腎臓の呼吸性移動に同期する病巣追従システムの意義を学生が確認してくれたところ、、、

衝撃波による結石破砕にしても、超音波による腎癌治療にしても的を絞る(ターゲット以外への悪影響を最少限にする)という観点から、腎臓の呼吸性移動に同期する病巣追従システムの構築は意義深いとのこと。

1.呼吸などの原因により、治療中に腎臓が動いてしまうことは問題となっているのでしょうか?
 はい、なっています。

2.治療中は麻酔によって腎臓の動きを抑制しているのでしょうか?
 全身麻酔にしても腰椎麻酔にしても、麻酔管理中の腎臓の呼吸性移動を(完全に)制御することは不可能。

3.腎臓が動いてしまう問題へのソリューションとして、工学的な手法により腎臓を追従しながらHIFUを照射する手法は、現在行われている腎臓のHIFU治療と比べてどういうメリットが考えられるでしょうか?
 target specific、minimum invasion、avoid adverse effect...