超高度に『医デジ化』された社会の実現

小泉 憲裕
(電気通信大学 大学院情報理工学研究科 教授)

2026年3月24日火曜日

3月24日に脳医工学研究センター スプリングスクール 『医療専門家の診断・治療技能をロボットで再現してみよう』を開催しました

3月24日に脳医工学研究センター スプリングスクール 『医療専門家の診断・治療技能をロボットで再現してみよう』を開催しました。高校生が大学の研究室生活を1日体験実習するという取り組みです。われわれの研究室では、高校生みずからが深層学習による臓器抽出のための医用画像データセットを構築し、これを用いて臓器に抽出・追従するように医療ロボットを動作させる実習や、遠隔から医療ロボットを操作して診断画像を適正化するロボットの遠隔制御に関する実習など、医療のデジタル化(医デジ化)に関する最先端の研究体験実習を行ないました。

医療のデジタル化=『医デジ化』のめざす目標は世界のどこにいても、高度な医療を受けられることであり、医デジ化で大きく期待されているのは、ロボットによる『医療のプロの世界観』の再現である。優れた観察眼や、知見の蓄積による診断、手術の腕といったプロのスキルを、デジタルな関数として置き換えができれば、ロボットが同じ能力を再現することができる。

ロボットさえあれば、熟練した医師しかできなかった治療が、経験の少ない医師も可能となる。医療専門家の目と手の謎をみずから解き明かし、これをAI・IoT・ロボット技術を援用してデジタルに再現してゆこうとする実習のなかでは実習生みずからが率先して実習課題の一部を提案、鋭い質問・コメントも多数あるなど、われわれも意欲のある高校生たちとの交流のなかで大いに刺激を受け、その熱意に大いに感化されました。


実習風景